朝の5時半、僕は眠気眼でお店まで走った。
お店の前にはアヒルがスッと立っていた。
まるで、番犬のように入り口の目の前に立ち、走ってきた僕を見つめている。
でもなんだかその姿は街に馴染んでいて、なんの違和感もしなかった。
もしここで彼が話し出しても、僕は驚かずに話せそうだと思った。
もし日本語だったら、ビビるなとも考えた。
お店はまだ開いていない。
よくよく考えてみたら、今日は土曜日だったので、5時50分からだったと気づいた。
近くのマクドナルドで時間をつぶして、15分後に戻ってくると、彼の姿はもうなかった。
この興奮をマネージャーに伝えても信じてもらえず、仕事を始めることに。
冷蔵庫にマフィンを並べていたら、僕の右側のガラス越しに奴の気配が。
てくてくてく。
僕は思わず、間髪入れずマネージャーを呼んでしまった。
奴を目で追っていると、その少し後ろを警察2人が半笑いで追いかけていた。
僕はアイコンタクトで挨拶を交わした。
マネージャーが駆けつけた時にはパトカーまで集まり出していた。
奥に行ってしまい、見えなくなってしまったので仕事を続けた。
次に店の前に戻ってきた時には警察が3人になっていた。
アヒルを中心に3方向に別れて、両手に黒いジャンパーを広げ、ゆっくり3人が真ん中のアヒルめがけて集まって、しっかり取り押さえられた。あぁ。
僕の未知との遭遇。
2 comments:
いいなぁ。
アヒルあたしも追いかけたい。
いいなぁ。
ポリス。
いまさら気付いた!ごめん!
いたりあは一週間いたよー
フィレンツェ住みたくなっちゃった。
あひるいいなあ
けえ
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