出来るだけ書こう。なるべく書こう。
始まりはnemotroubolterの49口径という曲だった。
朝一発目から僕は持っていかれた。
1週間も自分の未来に対してや自分自身に対して信じれなくなったりしてたのですが、
晴れ渡った空が広がりました。
その曲は僕に沢山のアイデアやインスピレーションをさくさく浮かばせてくれて、ロンドン来て、これ以上無い程に気持ちよく自分を興奮させて、歩幅大きく歩かさせてくれた。
その時、予定していたパーティーも、その日の友達との約束もキャンセルすることを決めた。
もっと新しく面白いものが作れる気がしたからだ。
その日、僕は一人でテートブリテンに行って、マーティンクリードによる「Work No.850」という作品を見て来た。
この作品はテートブリテンの中央のでかい廊下85mを30秒ごとに人が全速力で走り抜けていくという作品。
ロンドンで見た作品の中で、間違いなく一番興奮した。
美術館にいる人達もみんな含み笑い。
僕は、走り出すとこを見たり、帰っていくとこを見たり、ゆっくり歩いて後ろから追い抜かされてみたり、すれ違うように歩いてみたり、その筋肉をまじまじと見たり、様々な角度から、その身体から発せられる緊張感や空気、呼吸を感じ、含み笑った。
そして自分が世界的なアート作品になった彼らの心情を、新しい感覚として汲み取った。
その後はこっちで出逢った大阪のグラフィティやってる子と一緒にHIP HOPのダンスのショーがやっていたので、いい昼下がりの空気の中で楽しめた。
中心で踊っていた黒人の2人は本当に魅せ方を知っていて、久々に楽しめる勉強になるダンスを見た。
その後は二人で初めてテムズ河沿いの夜を一緒に歩いた。
僕は夕方にこの道を通るのが大好きだったのだが、夜は夜でもう心を奪われる景色が広がっている。
次の日。
僕は過去形と現在完了形と現在完了進行形の使い分けについて、もう死んでいた。
僕は多分、総合表現施設的なものが好きなんだと思う。
NewYorkでもオフオフブロードウェイの総合劇場みたいなところがドツボだった。
ロンドンではそういった施設を目にかける。
少し前に書いたICAもそうだし、最近はカムデンの方にもいい場所を見つけた。
そしてこのsouthbunk付近は猛烈にヤバいです。
毎回僕はここに行く度に新しい空気に関しての影響を受けます。
そしていろんなジャンルに対して、人に対してオープンで、誰もが表現出来る場所です。
この日はここで昼間は参加型のダンスとあったかいバンドがあり、誰もが好きに遊んで踊る姿には胸打たれるものがありました。
そして新しいパーティーについてのアイデアも浮かんできました。
そして同じ場所で夜は野外クラブになって、DJ、VJそれぞれ(+踊る人達も)最高過ぎでした。
タランティーノの映画や「city of god」やサッカーの映像をサンプリングして計算し尽くされた映像が出来ていてカナリ上がりました。
またこの場所にあるフィルムセンターでは来月ミシェルゴンドリーのインスタレーション作品が展示されるようで、鬼熱いです。
そして真夜中のロンドンを友達と4時間歩いて迷って家路を辿ったのでした。
いろんな話をして、いろんな出逢って来た人達と感謝の気持ちを思い出して、初心に戻った僕だったのでした。