Friday, July 30, 2010

映画

映画な話。

クリストファーノーランが好きだ好きだと言いつつ、彼の初監督作「FOLLOWING」をなんだかんだ見れてないんだーってもう何年も言い続けていることに嫌気が差して、ツタヤまで走った。
映画の感想としては、コーヒー飲みたくなった。
ぐっとくる映画はコーヒーを飲みたくなるものだ。

映画を見て、クリストファーノーランの頭の良さがちょっと伝染したのか、いろいろ思い浮かぶことがあったので書き落としておこうと思う。

昨日とあるきっかけで、映画監督を志す青年の話を聞く機会があった。
その彼が話すことが、いささかおもしろくなかったので、聞き流していたんだけど、日本の映画監督を目指している人って、同じようなつまらない話を真面目に語り出す傾向にあると思う。
その昨日の彼にも会うのなんて初めてなのに、よく大学の頃聞いていたような話とテンション。
日本に多くの映画監督を目指す人がいるけど、誰が花を咲かせて、誰が夢破れても同じような映画作るんじゃないの?なら、誰でもいいんじゃないかと思う。

つまり、映画に関わっていない人が映画を作った方がおもしろいんじゃないかと。

例えば、立派な映画監督が周りにつけるようなスタッフと環境だけを用意して、監督を医者だとか経営者とか全く映画に関わりのない人が映画を撮ってみる。(出来るだけ頭のいい人が好ましい気がする)
その人が持つ人生観とか美学を周りが協力して、ひとつの映画として形にする。
その方がよっぽどおもしろい映画が出来る気がするし、なんか近い将来にそういうスタンダードがある日本っていいなーって思って。
半年のちょっと仕事休んで、映画を撮る。みたいな。
そんなことを可能にするための新しいビジネスモデルとか。
と、考えたけど、ただお金のある人が自己満映画を撮っても意味がないから、それはなしにして。
自分でそういう人をスカウトして一緒に撮影していくとか。

多分、自分はいろんなものをいいと思ってしまうんですよね。
最高は一つだけじゃないから、世界中に散らばっているナニカにピンと来たら、それはありだなってどんどん集めていく人なんだと思う。
だから一つのクライマックスにまとめ上げる映画を作るのに苦労するのかなって。
誰かの持っている価値観を投影して、ゴールを定めてそこに向かっていく方がちゃんと形にすることが出来るんじゃないかと。
それに加えて、周りの映画監督とは全く環境の違う所で生きていて、全く違う物の見方が出来て、新しい切り口の映画が生み出されて、彼自身の人生において映画を制作する経験が出来るって、なんだかいいなと思った。

っていう、映画でも撮ろうかなー。


さぁ、映画って何回言ったでしょう。

Monday, July 5, 2010

新鮮

みなさん、こんにちわ。7月です。

前回のエントリーで日本代表のプレーの仕方に触れてましたが、日本中が心を震わせたように、日本代表の凄まじい成長といい空気をチームの中に生み出す光景は何とも奇跡を見ているようでした。
ワールドカップ全体の行く末としては、ドイツに頑張ってもらいたいですね。
若い世代が時代を切り開いていくって感じが見受けられて、ドイツの試合はドキドキします。
最初はアルゼンチン、ブラジルが堅いんだろうと思っていたのですが。
何が起きるかわからない南アフリカワールドカップ。

そして今日はNYとPOPについて書こうと。

先日たまたまnhk BSにてニューヨークウェーブという番組で、NYの松葉杖パフォーマーのドキュメンタリーを見ました。
チケットが1800円くらいで、観客はバスに乗り込ませて、スケートボードでNYの街を疾走しながら、街行く人達と即興で絡み合いながら、街の彫刻と自分のダンスをコラボレーションしながら、パフォーマンスを進めていくスタイル。
なんだか方向性が似ているところもあって、羨ましくも思い、バスっていいなーとつくづく思わせられます。

そして、これとはまた別なのですが、NYで行われているrooftop filmfestivalなるものを発見しました。

これを見つけて僕は心底楽しくなってしまって、困っておるのです笑。

今現在、少しパーティーの制作は手を止めようと考えているところで、もっと1つのダンスを丁寧に作って、しっかりとシンプルな映像にまとめあげようとしてます。
それは2、3月の失敗を反省してのものですね。学習が必要です。

でも、心が作りたがっているのは、もっと大きなイベントのようで、いろんな人のクリエイティビティが日本の街に増えればなと望んで、そこを仕掛ける一人でありたいと思うのです。

以前ベルリンで出逢ったまさし君と話していた時も、彼自身の口から同じような想いが聞けて嬉しかったことを覚えてます。

上のニューヨークウェーブの紹介文の中にこんな文面。
「日本では思いつかないような自由で大胆な発想を生み出す原動力となっているのが、世界中から集まる若者たちだ。夢と希望、そして自分の理想や生き方を追求し、成功と失敗を繰り返しながらも諦めない若さがこの街には渦巻く。」

これは外から見ているからかもしれない。けど、この普遍的な文面でさえ、今の日本と置き換えてみると全く遠い表現だなと感じるのだ。
同じ若者が、なぜここまで違ってくるのか。もう個々に打ち破っていくしかないのだな。


そしてPOP。

世間で流行っているもの。ある程度狙って作られているものには、目を通しているのだけど、ここの所びびっとくるものを見つけれていなかった。
Janelle Monae以降しっくりくるものはなかった。
3 OH! 3の良さはわかるがちょっと若すぎる。カイリーもシザーシスターズも聞き込めばいいかもだけどまずまず、drumsもいいかなと思ったけどちょっと物足りない。

そこでヒットしたのが、まさかのPharrellだった。ネプチューンズの。

なんと「Despicable Me」というCGアニメーション映画のサントラを手がけていた。



感じで言ったら、Pharrellのソロ作のAngelくらい軽い。つまり超POP。
やっぱりHIP HOPからのアーティストではあるから、こんな子供向けの映画になんで?って声もあるみたいだけど、僕的には素晴らしいにつきる。
もちろんN.E.R.D.は好きだけど、Pharrellとしてはかなり見直した。




この前の情熱大陸で吉岡徳仁が「子供が好きなものは、みんな好きだから」と言っていた。
でも逆に子供向けのものを作るのは、POPなものを作るのって難しくって、かなり才能とセンスを問われるんじゃないかと思うのだ。

前に東京事変が自己紹介を「j-popじゃなくてPOP。東京事変です」って胸はって言っていたのが印象的だった。

ちなみに、もう一つのPOP
Andre 3000 "All Together Now" ビートルズのカバーっす。